梅干し作りで余った完熟梅で梅酒を作ります。余ったというよりは、梅酒を作りたくてわざと残しました…。
氷砂糖のシンプルな梅酒の他に、黒糖やブランデーを使って完熟梅の梅酒を作ろうと思います。色々と試したいので、少量ずつ4種類の濃厚完熟梅酒を作ったレシピをご紹介します。
梅酒は青梅でつくるのが一般的ですが、完熟梅で作った梅酒との違いについてもまとめていますので、参考にしてみてください。
完熟梅と青梅の梅酒の違い
項目1 | 項目2 | 完熟梅 | 青梅 |
---|---|---|---|
味 | 甘み | 濃厚 | 控えめ |
酸味 | まろやか | シャープ | |
風味 | 梅の果肉感 | 青々しさ | |
香り | 主な香り成分 | リナロール、ゲラニオール | シネオール、リモネン |
香りの強さ | 強い | 弱い | |
色 | 主な色素 | カロテン、アントシアニン | クロロフィル |
色の変化 | 漬け込み期間が長いほど濃い色 | 漬け込み期間が長いほど色が抜ける | |
成分 | 主な有機酸 | クエン酸、リンゴ酸 | クエン酸、リンゴ酸 |
その他の成分 | カリウム、ビタミンC | シネオール、リモネン、カリウム | |
漬け込み | 適した時期 | 6~7月 | 5~6月 |
漬け込み期間 | 3ヶ月程度 | 3ヶ月以上 | |
氷砂糖の量 | 少なめ | 多め | |
焼酎の種類 | なんでも | ホワイトリカーがおすすめ | |
その他 | 利点 | 手軽に作れる | 長期熟成で深みが出る |
欠点 | 味が単調になりやすい | 熟成に時間がかかる | |
こんな方におすすめ | 甘い梅酒が好き | 酸っぱい梅酒が好き |
作り方
- 完熟していない梅は追熟する。
- 完熟梅を洗ってヘタを取り、水分をよく拭き取る。
- 清潔な保存瓶に完熟梅と、それぞれ以下の材料を交互に入れてお酒を注ぎ入れる。
- 日の当たらない涼しい場所で保管し、砂糖が全体に行き渡るように、時々保存瓶を揺らして混ぜる。
- 3〜6ヶ月程度で完成。
材料
①完熟梅酒
完熟梅 400g
氷砂糖 200g
ホワイトリカー 720ml
②ブランデー梅酒
完熟梅 200g
氷砂糖 100g
ブランデー 360ml
③黒糖梅酒
完熟梅 200g
氷砂糖 50g
黒糖 50g
ホワイトリカー 360ml
④ブランデー黒糖梅酒
完熟梅 200g
氷砂糖 50g
黒糖 50g
ブランデー 360ml
ポイント
- まだ完熟していない梅は追熟して、いい香りが漂う程度になったら仕込みましょう。
- 分量は甘さ控えめが良ければ減らすと良いです。黒糖入りは氷砂糖だけに比べ、甘味が強く出ます。
- 漬け込み中は、時々空気を抜いてあげると良いです。
- 3ヶ月程度で飲めますが、6ヶ月程度おいた方が、まろやかで濃厚な味わいになり、飲み頃と言えるでしょう。
まとめ
完熟梅の梅酒と青梅の梅酒は、それぞれ違った味わいと効能があります。ご自身の好みに合わせて作ることができるのが自家製で作る醍醐味です。完成後、それぞれ4種の味わいについての感想、おすすめの飲み方についても記事にしたいと思います。毎年、配合やお酒を変えて色々と試作してみると楽しいですよね。次回は日本酒やはちみつを使った梅酒にも挑戦したいです。
完熟梅酒仕込み:2024年6月12日